「おきゅうとーィ♪♪おきゅうとーッ♪」
「おきゅうとーィ♪♪おきゅうとーッーーー♪♪」
昔懐かしい「おきゅうと」売りの声
豆腐屋さんの売り声ならぬ、売りラッパ(管楽器)の音やアサリ貝の売り声と並んで
福岡県福岡市博多の町々の朝は彼らの売り声で始まったものです。
「おきゅうと」と言っても特に今の世代の人々には「何それ?」って言う人が多い筈、
この「おきゅうと」と言う食べ物、博多の人々の朝食には欠かせない一品なのです。
福岡県福岡市博多名物「おきゅうと」の原料はエゴ海苔という海草ですが、食卓に上がった姿は1.5ミリくらいの薄さに伸ばしたコンニャクのような、トコロテンのように見えます。
それを好みの幅、大体3−5ミリくらいの幅に切って小皿に載せて食卓に供するのです。
磯の香りが博多の人々の鼻をくすぐるようです。
なめらかな箸だとツルッと滑りそうです。
食感もコンニャクのような、トコロテンのような、と言うところでしょうか!?
普通は鰹節をまぶして、その上から醤油をかけて食べますが、美味しいです。
原料が海草、自然由来ですのでミネラルたっぷりの上、カロリーはゼロ、
ダイエット志向の人々に限らず誰でも好きになる健康食と言えるでしょうねー。
そのまま醤油をかけて味わう人もいれば、辛党の人はワサビもしくは辛子を和えて食する人もいます。
いずれにしても、海の幸に恵まれる、博多の先人たちが育んだ食生活の知恵ですから、
是非、全国の皆さんに食べていただきたいものです。
時代が変わって「おきゅうと」売りの姿は見ることがありませんが、福岡市博多名物「おきゅうと」は、スーパー等の海産物コーナーか鮮魚コーナーで売っています。
リーズナブルな価格で朝のひと時の健康の源「おきゅうと」を食して一日を始めてみてください。