美瑛の自慢

 僕が住んでいる北海道の美瑛町は、なんといっても丘の景観が売り物だ。
 かつて、写真家の前田真三さんが美瑛の丘の写真を紹介し、それ以来、人口1万人あまりの田舎町に、年間百万人を超える観光客が訪れるようになった。
 僕たち、地元に住む人間にとっては、見慣れた景色だった丘陵地。ところが前田さんの写真を見ると、その曲線がなんともいえない味を持っている。
 そう思って丘の景観を見ると、昨日までと同じ景色のはずなのに、違って見えるから不思議なものだ。
 この丘の景観を作りだしているのは、そこにさまざまな作物を植えて、傾斜のきつい畑でも頑張って営農している農家の皆さんのおかげ。
 そういった生活が作り出す景色だけに、余計に多くの人に受け入れられているのではないかと思う。
 丘のまちびえいが誇る景観。ぜひとも多くの人に、見に来てほしい。